支部長挨拶
日本都市計画学会 北海道支部長
小篠 隆生
2023年度から、日本都市計画学会北海道支部長となりました小篠隆生(おざさたかお)です。
日本都市計画学会は、都市計画及び地方計画に関する科学技術の研究発展を図る為、1951年に創立され、活発な研究活動を展開しています。論文投稿・発表に加えて、各種セミナー・講演会等様々な活動が行われており、学会誌は毎回今後の都市に関する課題を捉えた大変充実した論考が掲載されています。北海道支部が今の形態となったは2007年からで、こちらは、北海道という地域に視点を置き、地域での都市計画に関する課題をどのように解決するのかをテーマに研究・情報発信・交流活動を展開しています。
都市計画学会の学会員は、都市計画を研究・活動テーマにする大学教員、学生、行政、コンサルタント、まちづくり団体関係者、市民団体等の研究者、実務者から構成されています。都市計画と一言で言っても様々な要素があり、さらに「まちづくり」という言葉は広く用いられていますが、それを含めると実は、都市空間というハードのコントロールだけでなく、そこに居住する市民の生活をどのように考え、どのように支えていくのかというマネジメントに関しても重要な要素となります。そのために、土木、交通、建築、造園という専門分野が融合して、さらには、最近は、経済、医療、防災、福祉など多岐に及んだ専門分野に関わる会員が一緒になって、これからの社会が直面するであろう問題の解決方法の検討に取り組んでいます。
北海道は、こうした社会課題の先進地と言って過言ではなく、北海道からこれからの社会に対する処方箋を見つけていく必要があります。北海道支部では、毎年、論文や事例報告の公募を行い、支部研究発表会を行うとともに、種々のセミナー、講演会等を開催し、支部ならではのテーマによる密度の濃い議論を行っています。その成果は研究にとどまるのではなく、広く社会に様々な形で発信することを考えています。2023年度からは、これからの北海道のまちづくりを支える地域の若手の方々との積極的な交流を新たな柱に活動を進めております。
目標は高いのですが、敷居は大変低く、どなたでも参加することができます。まずは、活動に参加していただき、もし、ご興味に合えば、是非北海道支部の活動を私共と一緒に盛り立てていただけることを期待しています。